サッコのコーサツ(「寝ても覚めても」から)
こんにちは。
さっこ(@asaQom)です。
「寝ても覚めても」観てきました。
※重要なネタバレは無しですが小ネタバレはあり。あくまで映画テーマに関する考察。
まず映画の見た目の話をします。
音楽
トーフさんの曲と詩、ほんとエモの部分を鷲掴みで好きなんです。
アイドル好きで、(たぶん)考え込んでから話してしまう性格で、(たぶん)人間観察力が鋭いところなんかからじわ〜って、良いダシ出てると思うんです。
「RIVER」この一曲だけで別の映画一本味わってるような気分になれました。
映像
最後の方、主人公が河川敷を走って追いかけるところの空撮がきれいだったなぁ。
ふたりの後を追ってる雲間の光は自然光なんだろうか。スゴイ。
ただ、途中、画面切り替えてほしくなかったところがありました。
中間、階段の心中告白シーンはせっかく2人の入ってたカットだったのになぜか主人公だけのアップに切り替わったりなど。
キャスト
同世代が、わたし自身も生きてきた時間軸で演じている作品ほど刺さるものはないですね。
人はやっぱり自分が土台にあるんだもん。
あと、どうでもいいけど、主人公の名前呼ばれるたびにちょっと新鮮にドキドキ(自分と名前同じ)しちゃう。
関西弁のセリフですが、イントネーション・言葉…まあ大方は目ぇつぶってもええわ。
しかしね、
友人に「おおきに」は言わへんでしかし。
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映画を観た後から、すっかり喰らってしまって、考え込んでいることについて話したい。
今までって、
人を「大切にする」ことが、できるか。できていたか。
ずっと考えている。
恋愛関係の間柄では、どっちとも大切に想うがために、自分と相手の気持ちの衝突がある。
傷つけたくないから、
一緒に居たいから、
嫌われたくないから、
忘れたくないから、
同じ気持ちなのに、ぶつかって、不安になる。
(それも"川"のメタファー?)
人はそうやっていつも自分のことばっかりだ。
”相手のことを想う”という自分の気持ちを、単純に”愛でる”ということを、”愛”に近いから、たまに勘違いしてしまう。
愛にはそれに「大切にする」ということが溶け込んでるのに、よく見誤ってしまう。
作中、「どうしたらいいかわからない位好き」とこぼすセリフがある。
受け取った愛に対して、どこが素敵か、どんな理由か、どうして他の人でなくこの人でなければいけないのか……
どんなに語彙を掻き集めても、ひとこと説明を始めてしまえば途端に嘘くさく、陳腐になってしまう。
建前になるだけの説明なら、しないほうがいいけれど、どうしたらいいか分からないからなんだか言い訳がしたい。
この世に無償の愛は存在しなくて、大切にするっていう有償つきだ。
愛でるのに覚悟はいらない。
でも愛は、そうはいかない。
外から見れば身勝手でも、酷くても、大切にできればいい。
まだ「大切」っていう判断基準持てているか、正直自信がない。